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【重要アーカイブ】①ゲシュタルト療法とは/対面は渋谷や都内各所&出張でも/カウンセリング・認知行動療法・NLPとの違いとは?/なぜアートセラピーなのか

◆「まどか研究所」のアートセラピーと、絵の分析、表現アートセラピー、NLPとの違いは???


今日は「まどか研究所」のアートセラピーの考え方について解説します。

アートセラピーというと、クレヨン画であれ、ドローイングであれ、粘土であれ、彫刻であれ、何かを作りながら、抑圧を発散してゆく、という考え方もあります。

それはたとえば「表現アートセラピー」と呼ばれるものも、そうですね。来談者中心療法のカウンセリングで有名なカール・ロジャースの娘のナタリー・ロジャースが始めたものです。

そこにも実は、「まどか研究所」の中心的な土台であるゲシュタルト療法が絡んでいます。ナタリーは、離婚後に、それを始めたのですが、その時にアメリカの西海岸に在住して昨年100歳で亡くなったアンナ・ハルプリンというダンサーが絡んでいます。

ハルプリンは、ポストモダンダンスの母とも呼ばれた人で、1950年代から即興ダンスを初めていました。そして即興をやって行くと、感情が出てくるのをどうしたものかと考えていた時に、ゲシュタルト療法の中心的な創始者であるフレデリック・パールズとの出会いがあったわけです。

10月開講「アートセラピスト養成講座」の解説(上記にURLあり)にも書いて来ましたが、それは情動部分をも扱うドイツ系のセラピー(他にはバイオエナジェティックスなど)でもあるゲシュタルト療法のパールズにとっては、心身の相関も含めてよく分かる領域の話でした。

何度も書いて来ましたが、一応また書きますと、パールズ(1893~1970)はユダヤ系ドイツ人で、第一次大戦はドイツの衛生兵として出兵。しかし第二次大戦ではナチスからいち早く逃れるために、オランダ経由で南アフリカ共和国へ。そこで精神分析医として10年程、妻のローラや子供達と過ごしました。

精神分析医になるためには、セラピーならトレーニングコースや養成講座を出るように、教育分析を受けなければなりません。それを担ったのは、筋肉の鎧説でも有名なウィリアム・ライヒでした。『性格分析』という本でも有名です。ライヒも渡米し、いろいろなエピソードがありますが、今はそれは置いておきます。

ライヒもパールズも、大まかに言えばフロイトの時代よりも後の人で、ベルリンなどを中心に身体アウェアネス、それと深層心理と融合したようなドイツ表現主義演劇・舞踊(絵画やアート全般のことでもありますね)の時代の申し子なのですね。

身体というものは、20世紀の初頭以前は、宗教が強かった時代ということもあり、いわば眠らされていたわけです。しかしパールズの時代は、もはやそうではなかった。それで精神分析という深層心理へのアプローチと表現主義的な見地から、アンナ・ハルプリンのダンスのクラスで指導をしたようです。

感情が湧き出て来てしまうことに対しての対応の仕方をパールズはアンナ・ハルプリンに教えました。そこで「玉ねぎの皮を一枚一枚剥いてゆくように自分のコアに向かってゆく」という、表現主義の傾向が理論的にも、ハルプリンに手渡されたと言うべきでしょう。





ハルプリンは、早い時期から即興を通して、それを追求していましたが、理論や対処の仕方がよく分からなかったのでしょう。そのハルプリンの下にナタリー・ロジャーズがやって来て、その表現主義的な心身理論をドローイング(即興的な絵)に生かしました。

ハルプリンにとっては、ダンスが第一義でしたし、ナタリーには父のロジャーズの来談者中心の姿勢が受け継がれていたわけです。それでナタリーの「表現アートセラピー(英語では:表現セラピー)」は、クライアントが表現するものを何でも受け入れるということが基本です。

それを繰り返して、また本人のシェアから始めて、シェアをし合ったり、時にはドローイングから身体ムーブメントに移したり、とにかく表現を重ねてゆきます。それによって解放のプロセスを経て行く姿勢のセラピーです。

それはそれで有効な部分も少なくありませんが、「まどか研究所」のアートセラピーは、それとは少し違います。また子供やクライアントさんに絵を描いてもらって、それを分析する、という方法とも異なります。では、どういうものになるでしょうか?

「まどか研究所」では、簡易的に、クレヨン画(さまざまなテーマで描くことが出来ます~好きな色‣嫌いな色、人生曲線、夢の絵、物語の一シーンの絵、家族画、パートナーシップ、いくつもの感情の絵などなど)、夢療法(夢を本人の感覚によって、夢に登場したモノ・人物・場所などなどにロールプレイして深層心理に絡めて解いてゆきます、etc.)、コラージュ(これも即興性がありますね)、物語イメージセラピーなどを指します。

コロナ以降は、Zoom中心ですが、それでも参加者の皆さんは適宜、身体表現もするようになってゆきます。そこで浮上した感情、思い、感覚などなどをロールプレイ、体の動きなどで開いてゆきます。

もう、そろそろ就寝しなければならない時間になってしまいましたが、そこに「まどか研究所」の場合には、ゲシュタルト療法の人間観、身体や深層心理を開いてゆく時に見るべきポイントがいくつかあり、その見地からも深層心理を解いてゆく、そしてアダルトチルドレンにも強い「愛と癒しの心理学」と呼んでいる生まれ育ちの家族関係から来るトラウマ、コンプレックス、抑圧などをどう解放してゆくのか、のポイントも入れてゆきます。





分析ではなく、深層心理の「探求・発見・気づき・解放・癒し」と言う感じで、クレヨン画なら、それを描いた人、夢ならその夢を見た人の感覚や感情を記憶と共に開くお手伝いをセラピストがしてゆくことになります。ですから頭だけで理解したということではなく、講座への参加を重ねるごとに、上に「 」でくくったような体験が深まります。

深層心理からの「探求・発見・気づき・解放・癒し」が、その人ならではの自然な流れの中で起きて来て、その方向にむけてセラピストが促すことはありますが(そうでないと、またこれまでの癖や傾向によって、元の自分からの探求・発見..以下の旅にうまく出ることができません)、その人のペースで起きてくるのです。

たとえば星和書店から心理療法の翻訳を出している某先輩によれば、その人は来談者中心のカウンセリングを10年くらい勉強した後に、ゲシュタルト療法他の情動部分をも扱うセラピーも、いくつもいくつも何年も探求しましたが、その人の言によれば「来談者中心療法の10年が、たとえばゲシュタルト療法なら数回かな?」というような話になります。

それくらい、日常的な言葉の世界と、深層心理を含めて見て感じて、表現して癒し解放して行こうとする、いわば人間を立体的に捉えようとする情動部分を扱うセラピーの間には違いがあります。もちろん一般の来談者中心療法のカウンセリングにもよい点がありますし、そのような会話もしないわけではないのですが。

根本的に人を捉えようとする視点に違いがあります。NLPは、情動を扱いません。そこにスマートさもありますが、限界もあります。アドラーの心理学などと並べて語られることも多いNLPですが、親子、師弟、上司と部下など、組織的な人間関係(アドラーは、今より前の時代にひとでしたし)に合うところがあります。誰が責任者で、どのように人を統括し、子供をしつけ、生産性を上げるのか、などがしっかりしたところで役立ちます。

ゲシュタルト療法は、そのようなことに役立たないわけではありませんが、さらに日常的な水平の関係、アートの関係などにも応用が効きやすいと言えるでしょう。今日は時間になりました。明日、書き足すかもしれません。では、ひとまずここで、おやすみなさい。

文責:原田広美

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まどか研究所の「アートのセラピスト養成講座」Zoom6ヶ月は、
元・東大心療内科講師リッキー・リビングストンに学んだゲシュタルト療法が、土台です。
少人数(多くて5~6人)でじっくり学びます。

一般の方と専門職の方と、一緒に学べる実戦的な心理療法の講座です。

クレヨン画やアートを一般的に分析するのではありません。
あなたが描いたクレヨン画や、あなたが創ったコラージュから、
あなたを深く理解し、抑圧を解放してトラウマを癒して解放し、
育てるためのワークをその場で、専門家である私達の元で、
実際に行ってゆきます。ここがこの講座の醍醐味になります。





講師は「まどか研究所」所長の原田広美と、
「ニューヨーク・ゲシュタルト研究所」会員の原田成志が、
隔週で担当いたします。


◆ ここをクリックで、正式なページが開きます→  https://madokainst.com/LP/opt/
(スマホでご覧の方は、少し時間が経つと、写真も出て画面が滑らかに落ち着きます。)


◇二つの特別無料プレゼント【夢解きの方法】【無意識レベルから見た家族の関係】
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0.自分を癒したら、人のことも理解できて、「生き生きオーラ」が広がりました。

1.自分を癒し、解放した先にあった仕事がセラピストでした(プロフィール)

2.「まどか研究所」受講者様etc.の声声声!!!

3.「アートセラピスト養成講座」に参加して、得られるものは何ですか?

4.こんな思いや経験ありませんか~専門職として日常で、仕事で

  a.心理カウンセラーなんですが..。

  b.福祉/介護、医療/教育の現場で..。

  c.接客/営業や、社内/日常生活、子育てで..。

  d.「お教室/セミナー/学校」で、生徒に突っ込まれると..。

5.「アートセラピスト養成講座」では、どうして―それらの悩みが―解消できるのですか?

6.「アートセラピスト養成講座」に来る人達は、どのような人達でしょうか?

7.どのようなステップで、癒され解放されて行くのでしょうか?

8.私にも、ついて行かれるでしょうか?

9.あらためまして、まどか研究所「アートセラピスト養成講座」Zoom6ヶ月のサポート内容をお伝えいたします。

10.ご関心がある方は、どうぞ【個人面談】にお進みください。





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