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*今の私があるのは??~私が変わった瞬間~リンゴの夢のワーク~セラピー篇!!!


 セラピーの修行中、私を最も変えたのは、27才の時の「リンゴの夢」のワークです。そのために、私の最初の著作は『やさしさの夢療法』、最後の著作は『漱石の〈夢とトラウマ〉』なのでしょう。もちろんいくつものワークを重ね、人生の中で何度も生まれ変わり、そのたびに次の扉が開かれました。でも今の私があるのは、この夢のワークのおかげでしょう。

 私の生家は、父、母、私、妹の4人でした。夢の中には4つのリンゴが出て来て、私はそれらを台所の包丁で剥いていました。茶の間にはお客様がいて、母と妹と3人でちゃぶ台を囲んでいます。リンゴは大皿に盛ってお客様に出して、皆で食べるはずのものでした。

 ところが夢の中の私は、皮を剥きながら4つのリンゴすべてを一人で食べてしまいました。「あれー、これはいけないなー」と思いつつも、自然とそうなってしまい、自分でそれを止めることができませんでした。









 この夢を先生だったリッキー・リビングストンのリードにより、数人のグループで演じながらワークをしました。自分の役の他、茶の間の人達の役と入れ替わって(ロールプレイして)体験したり。「あなたにとってリンゴって何?」と、いきなり質問されたり。

  そんな風にしながら、気づきや解放を促すのが、「ゲシュタルト療法」の「夢のワーク」です。
とは言うものの、クレヨン画と 対話式のロールプレイetc.でも十分に夢は解けます。)









 この夢のワークで分かったのは、私にとってのリンゴ=智慧の実は、私が一人で全部を食べてしまってよい、罪悪感は無用だということでしたつまり4人分のインテリジェンスを私のものにしてもいい。父母は戦後の悪い時代で、高校には通えませんでした。またお客様は、家族の中で大事にされていた父のスタンスを象徴していたのも分かりました。

 妹も短大を出ましたが、この夢を見た当時の私は高校教師で、一家の中では飛び切りのインテリになった後に、結婚して家を出ていました。でもそれでいい、父にも母にも遠慮しないでいい。「適性と機会を与えられたあなたは思い切りやりなさい」というのが、4人分のリンゴを一人で食べてしまった「この夢」の、メッセージだったのです!!!









 この時から私の人生は大きく変わり始めました。母からの強い抑圧の下に育ち、自信のない鬱的な娘だった私が「思い切り自分を生きる」ことで学歴がないながら大きな仕事を会社で担った父の自慢と自信にもおそらくなり、その後は次第に母までもが私に憧れ、本を書いたり、舞踊の仕事で何度も渡欧するなど、私は「母の隠れていた【夢】を叶えた娘」にもなったのです。⭐⭐





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