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HOME//ブログ//原田広美『やさしさの夢療法』電子書籍版の後書き(2.後半)◇東大心療内科の元講師リッキー・リビングストンに学んだゲシュタルト療法が土台です。

【重要アーカイブ】②原田広美&成志の[書籍]達~前書き/後書き(集)/書評~夢療法&パールズ&家族画&リッキー・リビングストン

原田広美『やさしさの夢療法』電子書籍版の後書き(2.後半)◇東大心療内科の元講師リッキー・リビングストンに学んだゲシュタルト療法が土台です。


本日は「まどか研究所」所長:原田広美の電子書籍版『やさしさの夢療法』2022年
の後書き(2.後半)をご紹介いたします。
『やさしさの夢療法』→https://amzn.to/3UPK0kP
『やさしさの夢療法』後書き(1.前半)→https://bit.ly/3WZ6RLd




 またパールズはこの頃、「ポストモダン・ダンス」の母と呼ばれる、サンフランシスコ
の郊外を本拠地とするアンナ・ハルプリン(1920-2021)に出会います。


そして約2年間にわたり、〈即興〉の最中に噴出する〈感情〉の処理や、〈クレヨン画〉
〈夢〉を用いたワークなどを、ハルプリンと彼女が主宰するダンスグループに教えました。


 ハルプリンは、一九六八年に公民権運動の指導者だったキング牧師が暗殺された時に
は、白人と黒人間の関係を取り上げたワークショップと公開パフォーマンス(『私達
(アメリカ合衆国)の儀式』)を行い、


一九八〇年代の半ば以後は、エイズやがん患者と健常者が分かち合い、支え合うための
ワークショップと公開パフォーマンス(『サークル・オブ・ジ・アース』)を行ったよ
うなダンサーです。


 そして、砂場の続く海岸ではワークショップの参加者の一人一人が、自分を主人公
にした人生の「儀式」を創作して演じました。このようなワークショップやパフォー
マンスにも、パールズの影響が感じられます。


 昨年(2021)の五月に、一〇〇歳の天寿をまっとうして逝去したハルプリンでした
が、四〇代には自身も癌を発病して切除手術を受けましたが、五年後には再発に見舞
われます。


しかし再発後は、手術や化学療法を手放し、若い頃から探求していた〈即興〉や
〈感情の放出〉などのワークによる闘病を決意して治癒に至り、長寿を保ちました。


 ハルプリンの例は、〈感情の解放〉が〈自然治癒力〉を向上させるために大きな
効用をもたらす可能性を示唆しています。


逆に言えば、〈感情〉を抑圧することは、結局は〈生体エネルギー〉を閉じ込める
ことになり、自分で自分の自然治癒力や免疫力をも抑え込んでいる状態なのです。


 *
〈感情の解放〉は、他の〈メンタル不調〉にも効用があることが知られています。
さまざまな〈症状〉の奥底には、深い〈感情〉がとぐろを巻いた状態で抑圧され
ており、無意識のうちに心身を束縛しています。


そして、それらの〈感情〉の抑圧には、深層心理に宿る劣等感、怖れ、罪悪感、
無価値感、絶望感などに関わる〈トラウマ(心的外傷)〉が影響しています。


 これらの〈感情の抑圧〉は、本書の本文で見てきたように、両親や家族およ
び身近な人との対人関係によって形成されたものと、両親から受け継いだもの
があります。


 そのような、いわば原〈トラウマ〉の上に、
学校や職場などでの人間関係や進路を含む軋轢、就職や結婚前後の出来事、
いじめや失恋や不和、出産や環境の変化、突発的な出来事によるダメージ


などが重なった時に、〈メンタル不調〉を土台とする、さまざまな〈症状〉
が現れてくることが少なくありません。


 最近知られる心理療法の一つに、「マインドフルネス」があります。
これはテーラワーダ仏教(上座部仏教)の〈気づき〉がベースになっています。


ですから、「禅」の影響をも得た「ゲシュタルト療法」の「〈今ここで〉の
〈気づきの三領域〉」(第5章を参照)のとらえ方に重なっています。


 また「認知行動療法」は、イギリスでは抗鬱薬をしのぐ治療効果が認められ、
二〇〇七年のNHS(国民保険サービス)の動向を契機に、保険適応になりました。


 その後、やはり認知行動療法が第一義に推奨されることは変わらないものの、
「ゲシュタルト療法」もそのセラピストがUKCP(英国心理療法評議会、
UK Council for Psychotherapy)に登録されている場合に限り、
保険適応になっています。


 「認知行動療法」は、「認知療法」と「行動療法」が合体したものですが、
やはり「気づき」を重視します。


ですが〈抑圧〉された〈感情〉、およびその核にあたる〈情動〉や〈無意識
の領域〉、および〈症状〉の原因を扱いません。


 それは、それらを扱うセラピストの養成に時間がかかるからで、国家規模
の医療制度の改正には間に合わないためでした。


 また二〇一三年のイギリスのIAPT(心理療法アクセス改善、Improving
Access to Psychological Therapies)の調査では、


「認知行動療法」で鬱が回復した人は約四〇%、改善した人が約六〇%、
悪化した人が六・六%だったそうです。


 これは大ざっぱな数字だと思いますが、さらにキメの細かい、幼年期に培われた
原〈トラウマ〉からの解放を必要とするケースは少なくないでしょう。


 私が鬱々としていた一九八〇年代には、精神科や心療内科の門を叩くのは、今よ
りもずっと勇気を必要とする時代でした。


 またその後、精神科の診断は「アメリカ精神医学会」発行の「DSM(診断マニ
ュアル)」に基づくようになり、


精神疾患発病の契機となった個々人の苦悩や、
〈幼年期からの体験〉による〈抑圧〉や〈トラウマ〉を扱うよりも、
症状による診断と、対処療法としての投薬がセットになっているのが現状です。


 私は精神科や心療内科に通いませんでしたが、いわば〈鬱〉と生育歴の中で
抱え込んでいた〈抑圧〉や〈苦悩〉のエネルギーを解放・解消しつつ、
〈無意識〉下に眠っていた「夢」を発掘して育ててきたのだと思います。


そして、その重要な導き手の一つが「夢のワーク」でした。


  *
 このような流れを振り返ると、渡米後のパールズは医師免許が使えなかったために、
アメリカの医療制度の中で単発的な仕事は担えても、仕事の対象を一般の人々に広げ
ざるをえない面がありました。


 その延長線上に「エサレン研究所」での仕事や、ハルプリンとの出会いもあったと
言えるでしょう。


 総じて「ゲシュタルト療法」は、日常を「心身共にいきいきとクリエイティブに
生きる」ためのオルタナティブな教育的立場に置かれ、〈メンタル不調〉に対して
は、オルタナティブな療法として扱われがちであったと思います。


 成志は、二〇〇六年から「ゲシュタルト療法」の国際学会に参加し、二〇〇八年
にはパールズらが創始した「ニューヨーク・ゲシュタルト療法研究所」の最初の
日本人会員となりました。


 そうした経緯から、「ゲシュタルト療法」に関するさまざまな情報のやり取り
もしてきたのですが、


アメリカでも「ゲシュタルト療法」の保険適応をめざしているそうです。


 ここで、パールズが作った「ゲシュタルトの祈り」という詩にも触れたいと思います。






ゲシュタルトの祈り
私は私のために生きる、あなたはあなたのために生きる。
私はあなたの期待に応えるために、生きるのではない。
そして、あなたも私の期待に応えるために、生きるのではない。
私は私、あなたはあなた。
でも偶然が私たちを出会わせるなら、それは素晴らしいことだ。
たとえ出会えなかったとしても、それは仕方のないことだ。


 パールズはワークショップの際に、これをよく読み上げたと言います。
「私は私、あなたはあなた」。



少し冷たい気もしますが、これは依存を戒め、自らの人生を自らの責任で生きることを
明確に提示したものと思われます。また一般には、「ゲシュタルト療法」の精神が書か
れていると考えられてきました。


 しかしパールズにとっては、さらに深い意味を持つ詩なのです。


それは次のような内容です。パールズは、ドイツを脱出する前後から大戦中にかけて、
親戚やユダヤ人の友人・知人達に対して、ホロコーストから逃れるために「ドイツか
らの脱出」を強く勧めました。


 ですが、彼らは聞く耳を持ちませんでした。それはパールズにとって、とても悲し
く辛いことだったのですが、


「彼らにとっては、慣れた土地や生活を離れて、新天地に赴く勇気を持つことが難し
かったのだろう」と推測しています。このようなことも、自伝の『記憶のゴミ箱』に
は書かれています。


 そして、戦後になってパールズは、強制収容所で命を落とした多くの友人・知人達
から「なぜ、もっと強く移住を勧めてくれなかったのか」と責め立てられる悪夢に、
悩まされました。


そのような一連の問題に、ケリをつけるために書いたのが「ゲシュタルトの祈り」で
もあったのです。


 *
 ここで成志について書き加えますと、二〇〇〇年代には欧米各地で開かれたAAGT
(「ゲシュタルト療法」の国際学会)に数回参加した後、


二〇一三年にはメキシコの「ゲシュタルト大学」三〇周年で記念講演、二〇一八年には
フィリピンの「ゲシュタルト学会」でメイン・レクチャーと、メイン・ワークショップ
を任されました。


 国内では、一九九〇年代に清泉女子大ラファエラアカデミアでグループワークを三年
間にわたって担当し、『私を救うイメージ・セラピー』(第三書館)にまとめました。
(英語版電子書籍『How to save yourself』もあります)。


 また二〇〇〇年代には、東京都教育相談所相談部アドバイザリー・スタッフを経て、
パールズの自伝の翻訳『記憶のゴミ箱』の他、『依存からの脱出──欲求を形にする
ゲシュタルトワーク』(つげ書房新社)も上梓。


二〇一一年からは、いくつかのカルチャースクールで、「ゲシュタルト療法」をベー
スにした「話し方教室」でも好評を博しています。


 *
 私のその後も記しておきたいと思います。オウム真理教による一九九五年の一連の
凶悪事件の後、精神世界と呼ばれた分野がダメージを受けると同時に、


私達の心理療法は基本的にはその分野とは異なるものの、たとえばヨガの先生達が
誤解を受けたのと同様に、ダメージを受けました。


 心理療法家としての仕事を縮小せざるを得なくなった後、私はそれまでの心身への
造詣を生かす形で、「舞踏」という前衛舞踊のジャンルを扱うことを皮切りに、
舞踊評論を始めました。


「舞踏」は、敗戦後の一九五九年の東京で土方巽や大野一雄・慶人らによって、
暗黒舞踏として生み出され、一九八〇年代からは「舞踏(Butoh)」として国際
化の道を歩みましたが、


そのルーツには、先人達が戦前に渡独して学んだ「ドイツ表現主義舞踊」が融合
されており、後から思えば「ゲシュタルト療法」の心身観と相性がよかったのです。


 二〇〇四年には、『舞踏大全──暗黒と光の王国』(現代書館)を刊行しました。
その後の数年間は、国際交流基金の助成も得ながら、


オーストリア、ポーランド、フランス、イギリス、イタリア、クロアチア、ベルギー
に、「舞踏」についてのレクチャーやデモンストレーション、


また次の拙著となった『国際コンテンポラリー・ダンス──新しい〈身体と舞踊〉の歴史』
(現代書館)のための取材に出かけました。


 パールズとハルプリンの関係は、このダンスの本にも記しました。
この間、ウィーンやロンドンでは、フロイトハウス(記念館)にも足を運びました。


一九三八年にナチスによってオーストリアが併合された時、
フロイトはウィーンの自宅兼診療室を後にロンドンに亡命し、
その地で第二次世界大戦勃発直後の一九三九年の秋に亡くなりました。


 私は、ダンスの本を刊行した後、二〇一八年には『漱石の〈夢とトラウマ〉──
母に愛された家なき子』(新曜社)を上梓しました。


実は『やさしさの夢療法』刊行のすぐ後に、「夢療法」や「心理療法」の見地をより
広く一般化したいという願いの下、すでにこの原稿を書き始めていたのですが、なか
なか出版先も題名も決めることができませんでした。


 しかし、とうとうウィーンでの取材中に、
「夢とトラウマ(Traum und Trauma)」展(2007)という催しを見て題名が決まり、
作業を加速することができました。


さすがに「夢判断」や「精神分析」を生んだフロイトのお膝元だな、と思ったものです。


 ですがフロイト、ユング、アドラーなどの「精神分析」がいわばモダニズムの時代
に形成されたのに対し、パールズの「ゲシュタルト療法」は出自をそこに持ちながらも、
戦後のアメリカで創始され発展した心理療法で、ポストモダンの時代の産物だと感じます。


 パールズが「ポストモダン・ダンス」の母と呼ばれたハルプリンに関与したのに対し、
「モダンダンス」の大成者であったマーサ・グレアム(1894-1991)がユングの神話研究
に基づく作品を創作したのも、象徴的な出来事だったと言えるでしょう。


 なお『やさしさの夢療法』は一九九四年の刊行後、健康雑誌、女性誌などを始めとす
るいくつかの媒体の他、


『「夢」を知るための116冊』(東山紘久他編、創元社)では、アカデミックな心理
学の立場からの良い書評もいただくことができました。


 一時は舞踏評論を主軸とした時期もあった私ですが、『漱石の〈夢とトラウマ〉』の
出版が決まった頃から、再び「まどか研究所」を仕事の中心にすえる決意をしました。


そして今、再び『やさしさの夢療法』を電子書籍版として上梓させていただくことになり、
心より感謝しています。そして、もちろんのこと夢日記も継続しています。


 *
 一昨年はコロナ禍の中、五月六月に初めてリモートワークで、五回の夢のワークショッ
プを行ないました。遠方の他府県や海外からの参加者様も約半数を占め、時代の変遷を
感じました。


また広美と成志による個人セッション(成志の「話し方」指導を含む)でも、都内や近
県の貸会議室などに出張する他、各地と結んでリモートワークを用いています。



「まどか研究所」の名称の由来は、心身が共にまどか(ホールネス=全体性が獲得され
た円満な状態)で、豊かな歓びのエネルギーに満たされることを目指すところにありま
した。


パールズが目指したのも、私の子供の頃からの「夢」も、「毎日(今)をまた人生を
いきいきと生きること」です。


 そして世界の平和と歓びも、そのような個々人の内面の変容により、幸せと歓びを
他者にも分かち合えるに違いないと考えられるようになるところから始まるのではな
いかと思います。


これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。


二〇二二年六月


原田広美









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原田広美&成志









自分を〈癒し〉、解放した先にあった仕事が、セラピストでした。














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1993年、東京の西池袋で「まどか研究所」を始めた頃。


現・所長の原田広美&
現・ニューヨーク・ゲシュタルト研究所会員の原田成志

 



改めまして、原田広美です。
このページに目をとめていただきまして本当にどうもありがとうございます。




私と夫の成志が、皆さんにお伝えしたいのは、




自分が癒されると人間関係が楽になり、人のサポートもしやすくなる、ということです。



自分が癒されると、


子供やパートナー、家族から、お客様、クライアント、生徒さんに至るまで、誰に対するサポートもしやすくなり
上司や部下、同僚や友達との関係も、楽になります。




私達は、その体験を「アートセラピー」を通して提供し、必要な方には、その方法も手渡したいと思っています。




……………………………………………


30年以上前、私は20代の高校の国語教師でした。




アジアの民衆演劇ワークショップで知り会った夫と結婚して、数年たっていました。





教師は、人間関係を試される仕事です。



生徒との関係の他にも、教員間や父兄との関係もあります。
私は、後半はセラピーの勉強をしながら8年間、高校で教えました。


また私は、今で言う「毒親育ち」でした
れで学校には、生徒を理解できる大人(教師)が必要だと感じて、高校教師になったのでした。




生徒達との楽しい思い出も多いものの、とにかく若い頃には、
孤独感や、自信のなさにも悩みました。親に理解されることなく抑圧を受けて育ったためです。





いま思えば自己評価が低くて、知らぬ間にいつも自分を責め、
同僚や友人への自己表現力が控えめで、「鬱」になったこともあります。





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イラストⒸ田中義之

 


理解のある夫と結婚し、それはとてもよかったのですが、
その夫の成志がモラトリアムに陥り、私も、辛い5年間を過ごしました。




ですが、その間、もともと演劇のみならず、心理学精神医療にも関心があった夫の成志は、



私達の出会いの場でもあったワークショップのつながりで、
「サイコドラマやクレヨン画」、「夢療法やイメージワーク」を体験しながら
〈気づき〉を得て、心身を解放する、


ゲシュタルト療法」(大戦後のアメリカで、
”精神分析”から”心理療法”への橋渡しともなった”親玉的なサイコセラピー
のワークショップを探して来たのです。


それを皮切りに、私も成志も、それぞれが思い思いに、
さまざまな心身解放のセラピーを学び始めました。
それは以前の演劇ワークショップからの移行でした。


夫の成志は、モラトリアムから抜け出したいと思い
私には、それを応援したい気持ちと、
自分の辛さを癒したい、また難しかった「両親や妹」との関係、
「学校教育」と自分との関係を見つめ直したいと言う気持ちもありました。




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東大心療内科の元講師リッキー・リビングストンの著作。
左の写真が本人。高田馬場に「東京ゲシュタルト研究所」ー現在は閉所ーを開き、セラピストの養成をした。

 帯の言葉は、フランクル『夜と霧』の翻訳者で、研究所の顧問だった霜山徳爾先生。)

 


成志は、はじめに見つけたリッキーのワークショップの講座で3年間の総合的なトレーニング
(+α1年間)を修了し、「ゲシュタルト療法」の専門家になりました。




私もリッキーから、「夢とアートのセラピスト養成コース」で学びました。





毒親育ちだった私は



それとは別に、カナダ人の先生から東京で「愛と癒しの心理学」を土台にした、
アダルトチルドレンにも強い、ブレスインテグレーションというセラピーのトレーニング
7ヵ月(約400時間)受け、国際ライセンスを取得しました。




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ブレスインテグレーションの先生だったローリ・ターナー、
母と一緒の写真。Ⓒまどか研究所

 


はじめ私は、セラピーで学んだ内容を学校教育に取り入れようと試みたのですが、
やはり学校教育は学校教育、セラピーはセラピーで限界にぶつかりました。




そこで私としては、大変に大きな決断をしたのですそれは一生の仕事として意識していた教員を辞めて、成志と一緒に、同じセラピーの仕事を本業にしようというものでした。





私は仕事のための最後の学びとして(もちろんその後も、学び続けましたが)
アメリカ西海岸で、NLP(神経言語プログラミング)、POP(プロセス指向ワーク)、
シャーマニスティックな癒しなどを学び、ローリが育ったバンクーバーにも立ち寄って帰国しました。





 

その間、成志はハワイで「愛と癒しの心理学」などをベースにしたチャック・スペザーノのセミナーに学んできました。私も、その先生夫妻のセミナーを東京で学んだことがありました。





画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 1-0-1024x683.jpg   1993年当時、西池袋「まどか研究所」のパンフレット(部分)




 




帰国後の1991年からセラピーを仕事にして、およそ30年が経ちますが、
最も生き生きとしているのは、「今」かもしれません。





 

この「生き生きと」と言う言葉は、くしくも「ゲシュタルト療法」を
つくったパールズが大切にした言葉ですが、いよいよ私が母親と難しくなった思春期に、
その抑圧の中の「せめてもの思い」として目指した生き方でもありました。





 

その間、両親や妹との問題、夫婦間の問題もなかったわけでもなく、
仕事の継続を含めて、さまざまなことをセラピーの〈解放・癒し〉、
〈自分を生かすクリエイティブな方法〉で乗り越えてきました。





オウム真理教事件の風評被害で、セラピーの仕事があまりできなくなった時期は、私はそれまでの心身への造詣を生かし舞踊評論家として国内外で活動しました





これは思いがけず、ダンスと文学とヨーロッパが好きだった「母」の指向と一致し母」が無意識のうちに胸の奥に抑圧していた「夢」を叶えたことになり、
かえって私は[母の憧れの的]となったようなのです





それに伴って実家の価値観の軸も変わり、家を継ぎたかった「妹」と
外に出て冒険がしたかった私との間も、うまい具合に整理ができて、
信頼関係が生まれました。





画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 5-6-1.jpg 2019年 フィリピンの団体主宰の医療・福祉関係者向けのウェビナー
左上が主宰者、
右下が司会者。デンマーク(右上)、メキシコ(左下)からも参加。中央が成志。




 




成志は、もともと英語がよくできたので、
海外の「ゲシュタルト療法」の学会に何度も足を運び、
パールズの自伝を翻訳したり、パールズが渡米後に初めて設立した
「ニューヨーク・ゲシュタルト研究所」の会員
にもなりました。





そして私達は、セラピーによって自分の人生に起きた良い変化や、どうやってその変化がもたらされたのかという、





その方法と体験をお伝えしたくてこの仕事を続けて来ました。





画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 1-3-2-1-1-1024x725.jpg


ゲシュタルト療法」をつくったパールズの自伝『記憶のゴミ箱』翻訳=原田成志(新曜社)

 




今の私には、かつてのような〈悩みや苦しみ〉は、ありません。〈孤独や不安〉も、ありません。
〈焦りや、痛み、怖れ〉も手放しつつ、いつも、未来への〈夢と希望〉を失わずに歩んで来ました。





 

これまでセラピーやアート(舞踊を含む舞台は総合芸術なので、さまざまなアーティストとの繋がりができました)を通して出会うことができた沢山の方々には、心より感謝しています
またセラピーを通過することで、アーティストになった方々も少なからずいらっしゃいます





また私達は、2人で4冊ずつ計8冊の本を自費出版ではない正規の出版で刊行してきました。



↑私の最新刊、セラピーマインドで執筆(新曜社)。左の私の写真の部分は、カバーの折り返しです。
1冊目の『やさしさの夢療法』から、構想20年でようやく刊行!!



成志の1冊目は、女子大のカルチャー講座を3年間担当した時に、毎週考えた約50のワーク本にしたもので、『私を救うイメージセラピー』と言います。



今は紙本が売り切れて、2022年の初めに電子書籍にしました。




私の1冊目は『やさしさの夢療法』でした。前半は、リッキーに学んだ〈夢解きワーク〉の体験記です
私の隠された〈夢〉であった本の著者になることや、自営的な自由業に移行する原動力にもなりました





画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: %E5%A4%A2%E3%81%AE%E6%9C%AC%EF%BC%88%E5%B0%8F%EF%BC%89.jpg電子書籍は、キンドルで発売中。


 


今年は、成志が還暦を迎え私の最初の本『やさしさの夢療法』が、
28年ぶりに電子書籍化されました


それを契機に、2022年4月から「アートセラピスト養成講座」を開講し、いま第2期生を募集中です。




―それを記念して、あなたに2つの特別無料プレゼントをご用意しました!!!





◆◇1つめは誰にでもできるpdf「夢解きの方法」→(『やさしさの夢療法』のエッセンスの部分です)



これによって、あなたは内面から送られて来る「夢」のメッセージと対話して
「人間関係」や「人生」をよいものにしてゆくことができます




◆◇2つめはアダルトチルドレンばかりか、
どなたにもある「トラウマ」の解消
に役立つpdf「無意識のレベルから見る家族の関係」です。



アダルトチルドレンは、機能不全家族で育った心に傷を抱えた人のこと
また誰の中にも、知らずに家族から得た影響や「トラウマ」が隠れています


(これは実はブレスインテグレーション〈呼吸法と対話で〉深層に抑圧された感情を解放しながら
幼年期以来のトラウマを癒し、あなたの「人生」を楽で幸せにするセラピー~
の骨子の理論です




ご関心ある方は、今すぐこの2つの特別なプレゼントを受け取ってください。
https://bit.ly/3Rtwz7S
では、これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。














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