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【重要アーカイブ】②原田広美&成志の[書籍]達~前書き/後書き(集)/書評~夢療法&パールズ&家族画&リッキー・リビングストン

3.ダウジングで出版できた『夢の本』!(夢は無意識からのメッセージ)



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🌒私が20年以上前、30代前半で刊行した『やさしさの夢療法』のこと

こんにちは、私は心理療法家として仕事をしていますが、

今日は少しずれてインスピレーションのお話をしてゆきます。

(セラピーを体験してゆくと、

無意識レベルの思いこみからも解放されるので、

インスピレーションも利きやすくなります。)

私が、1994年に『やさしさの夢療法~夢のワークと心の癒し』を出した時のお話です。

ダウジングで出版できた『夢の本』が本日のタイトル。

ダウジングって何?と言うと、上の写真の「振り子」のことです。

この「振り子」「夢」と共に、私に大きなミラクルを運んで来てくれたのですが、

この話は少し後で書きますネ。



それは、まだ出版不況でもなく、バブル景気の最後の頃でした。

それでも自費出版(でも大変だと思いますが)ではなく、出していただくのは、とても大変なことでした。

最近の電子書籍は、また少し違うかもしれません。

一般の書籍は、製本・輸送・管理に経費がかかる分、出版社も慎重です。

運が悪いと一週間で書店から消えてしまうし、絶版になる本も少なくありません。

☟それが20年以上たった今でも、Amazonや、出版社のwebページから、ご購入いただける!         https://www.kyobunsha.co.jp/product/9784531062645/book.html

(前半は、ゲシュタルト療法のリッキー・リビングストンに学んだ、私自身の夢のワークの記録。

後半は、私のクライエントさん達のワークについての記録。全258ページです)



今でも購入が可能で、2021年の夏には電子書籍化もしていただけることになったのは、出版当時の思いからすれば、ほぼ奇跡です!!

大手の全国紙(A新聞)に宣伝も出していただき、10年間ほどは書店にも置いてもらいました。

かわいいピンクの表紙もよかった!!

編集者やフリーライター様の目にとまり、『健康現代』『モア』『ノンノ』『とらば~ゆ』『名前のない新聞』『ミスティ』『フィラ』などに取材されました。



また10年後、『「夢」を知るための116冊』(創元社)という本の中で、

夢についての、精神分析・心理療法・深層心理学・占い・ルポetc.などの本と一律に見開きで紹介され、

甲子園大学の安村直己(心理学)教授の書評をいただくことができました。



書評の文末には:これらのワークは「健康な自己愛」(自尊心)を育み、確かめていくことを目的としているように思われる。(中略)

ゲシュタルト療法の夢のワークを自らの人生に積極的に取り入れ、

「夢」をまさに実現させて生きてこられた著者の証とも言える本である。と、あります。

🌒東京に出て来て、編集者に出会うまで

この本を書いた時の私は30代前半で、いま考えてみると、ほとんど何の権威もないんです。

30才までは神奈川県の高校の国語教師で、学生時代からほぼすべての週末には、

さまざまな心身解放、および心理関係のワークショップや講座に足を運んでいましたが・・。

それらの学びの理由は、今の言葉で言うと私が「毒親育ち」で、運よくやさしい彼に恵まれても、どうにもならない問題がいろいろとあったからです。



アカデミックな心理学は、40代になって時間と経済が落ち着いた時に、通信制の大学で学問として学びました。

でも夢の本を書いた時には、まだそうではなかった。



それでも20代後半には、

先に書いたリッキー先生の「ゲシュタルト療法」という心理療法を土台にした「夢やアート」を扱うセラピーの指導者養成コースと、

カナダ人のローリ・ライダー先生の「ブレスインテグレーション」という、

呼吸法を用いながら深層心理に眠っている「幼年期からのトラウマ」や「感情の抑圧」に注目して解放してゆく、セラピーの指導者養成コースで学びました。



リッキー先生は、アメリカ人女性で、はじめは東京大学/分院/心療内科の講師として、石川中教授に招かれて来日。

その後、新宿区の高田馬場に「東京ゲシュタルト研究所」(現在は、閉所)を設立して、

毎週の通年や3年間のワークショップの講座、週末のワークショップなどで教えていました。



フランクル『夜と霧』の翻訳者で、上智大学名誉教授だった霜山徳爾先生が研究所の顧問で、

リッキーの本の帯にも、言葉を寄せています。



高校教師だった私は、演劇部や文芸部の顧問もしました ( 私自身は、中学・高校でバレーボールを経験 )。

国語教師としては、当時は国語表現という作文教育のような科目が復活していて、

セラピーの学びを取り入れて力を入れましたが、そのうちに学校教育の範囲を超えてしまいました。



30才で教師をやめ、サンフランシスコに留学。

当時の最先端だったNLP(現代催眠)や、POP(プロセス指向ワーク)、

少しお遊びで、「シャーマニックな癒し」も学びました。

愛と癒し(怖れ)の心理学のジャンポールスキー博士のレインボーセンターも訪ねました。

POPは、ITI:トランスパーソナル研究所の個人セッションを5回、そして専門家向けの週末ワークショップでも学びました。



帰国後にセラピーの仕事を始めました。2年ほどして夢療法の本を書き始めましたが、それまではあまり書いたことがありませんでした。

同人誌に参加したのも、26才前後の1~2年です。今のようにSNSもないし、ライティングの先生もいませんでした。

本を書くような人としては、大変に遅いスタートでした。

夢の本を書いている途中で上京しましたが、「編集者という人達に相手にされるのだろうか」という不安な気持ちで一杯だったのです。



🌒ダウジングで、原稿をお送りする出版社を決めました!

上の写真は、アメジスト(紫水晶)の振り子です。20年以上持っているので、チェーンが切れてしまいました。

でも2月生まれで「みずがめ座」の私にとっては、誕生石でもあるので大切にしています。

綺麗な小物入れは、刺し子の刺繍です。

タリアさんというユダヤ人の女性で、ゲシュタルト療法(創始者のパールズは、元はフロイト派の精神分析医/フロイトもパールズも、ユダヤ人)をベースに、

異文化コミュニケーターをしている人からのプレゼントです。



本をようやく書き上げ、はじめに思いつく出版社2~3社に、お送りしてみました。

大手の出版社は無名な私には、まずチャンスはないことが分かりました。

でも身近な人よりも、少し距離がある人の方が、かえって私をよく見てくれることも分かりました。



私の家系は、本を出版した人や高学歴の人もなく、はじめに出た大学も出版関係にはあまり強くなかったので、途方に暮れました。

とにかく私は、「本を書きたい」と人に話すのも憚(はばか)られるような所から出発したのです。



20代の頃の私は、自分の苦しみを解消するためと、生徒を人間として健やかに伸ばしたいという思い、

もし仕事にするなら徹底的に学びたい、などの理由で、片っ端から学びました。



パソコンもない時代、東京までは1時間と少しでしたから、そこで出会う人々やチラシ、新聞の広告・書評、図書館などの本や雑誌などが頼りでした。

専門分野の「心理療法(&カウンセリング)・深層心理学」などの他、

宝石・カード占い、カバラ、エニアグラム、アロマ、カラ―コーディネイト、チャネリング、

ニューエイジ、東西のボディーワークや瞑想、シュタイナーを始めとする神秘学など、さまざまなものに触れました。



それらの中に、ダウジング(振り子)がありました。

これは心身を静寂にして行うもので、「常識や思いこみ」などの「意識のレベル」に邪魔されない、

「直観」を生かして答えを得ます。

石油や鉱脈・水脈の在りかを探るなどの実用にも役立ちます。



まず「振り子」をふり、縦ゆれ・横ゆれ、左まわり・右まわりで、自分にとっての「イエス・ノー」の「ゆれ方」を確かめます。

自分の誕生日や出身地に関する、正・誤の情報を声に出して「振り子」をふれば、

縦・横、左まわり・右まわりのどちらが、自分にとっての「イエス」か「ノー」か、判明します。



その上で、「振り子」に質問をすればいいのです。ですが、別の方法もあります。上の写真を見てください。

時計のように中心から360度に広がっていますが、上半分の180度の要領でノートに線を引きます。

そして各々の線の先に、答えとなるべき要素を書き込み、中心からの「振り子」の動きを見ます。



私は「あ.か.さ.た.な.は.ま.や.ら.わ」のつもりで、「A.K.S.T.N.H.M.Y.R.W」と書き込み、

「振り子」の動きを見ると、Kを指しました。それで大手のK出版社はダメだと既に分かっていたので、

日本教文社(私は、教文社と呼んでいましたから)に原稿をお送りしたのでした。



🌒私の出版キャリアの出発

日本教文社は、精神分析のフロイトとユングの選集を日本で最初に出した出版社です。

また近藤裕先生の心理療法、そして「イメージ療法」が「自然(自己)治癒力」を向上させる、という内容の本もあったものの、

それまでは私の中で影が薄かったのです。



ですが「振り子」のKで思いついたままに、原稿をお送りしました。

しばらくして連絡をとると、会って下さることになり、出版していただけることになりました。

私が書いた内容に、本気で好意を寄せて下さったことには、今でも感謝の念しかありません。



本当は、精神分析のユング派の夢療法で知られた秋山さと子先生に、夢の本の執筆をお願いしていたそうです。

それが1年程前にご逝去され、果たせなかったことを後から知りました。

知らぬ間に「振り子」に導かれ、夢の本を出す予定の出版社に原稿をお送りしたのは、大きな驚きでした。

「精神分析」は、戦後には「心理療法」に受け継がれたと言っても過言ではありません。



「精神分析」がモダニズムの時代に発展したとすれば、

「心理療法」はアメリカがリードした戦後の、ポストモダンの文化として花開いたと言えるのではないでしょうか。



元・精神分析医のフレデリック・パールズが、ホロコーストを逃れ、ドイツから移住したニューヨークで、

確立して行った「ゲシュタルト療法」の『夢の本』を刊行していただけたのは、やはり道理でもあったと思うのです。



私は、その後『漱石の〈夢とトラウマ〉』新曜社まで、4冊の本を上梓することができました。



(最後の写真は、若い頃のフレデリック・パールズ)

🌒次回の4では、『やさしさの夢療法~夢のワークと心の癒し』日本教文社の中味について書きたいと思います。

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